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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
子宮筋腫・子宮内膜症
バイポーラーシステムを用いた子宮鏡下子宮筋腫核出術の経験


中山 毅, 石橋 武蔵, 田中 一範
総合病院静岡厚生病院産婦人科


 【緒言】バイポーラーを用いた子宮鏡手術では,先端に回収電極が設置されているため,対極板が不要であり,灌流液として生理食塩水を用いることができ,低ナトリウム血症の心配が少ない.今回,バイポーラーを用いた子宮鏡下子宮筋腫核出術を経験したので報告する.
 【方法】KARL STORZ社製のバイポーラーを使用した子宮筋腫4例,対象として従来のモノポーラーを使用した子宮筋腫15例につき検討.術前後の血中Na濃度,摘出検体重量,手術時間を比較検討とした.
 【成績】検体重量には有意差は認めなかった.手術時間はバイポーラー群は39.0±6.5分,モノポーラー群は46.3±10.0分であり,バイポーラー群の方が短かった(p<0.05).術後2時間後の血中Na濃度は,バイポーラー群は139.0±1.8mEq/L,モノポーラー群は135.7±1.7mEq/Lとモノポーラー群で血中Na濃度の低下を認めた(p<0.01).灌流液の量はバイポーラー群の方が少ない傾向であったが,有意差はなかった.
 【考案】バイポーラーシステムは,切開は素早く切断面からの出血が少ない印象であった.手術時間の短縮,灌流液として生理食塩水を用いることと併せて,低ナトリウム血症をおこす危険性も少なくなると考えられた.しかし電極間にO字型のスペースができている構造のため,血液が付着し視野の妨げとなることがあった.回収電極による子宮内膜への熱損傷が懸念されたが,4例とも問題なかった.
 【結語】バイポーラーシステムを使用することにより,より安全な子宮鏡下子宮筋腫核出術を行うことが可能ではないかと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 149-149, 2009


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