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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
良性腫瘍
当科の5年間における,妊婦に対する腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術の実際


遠藤 周一郎1), 阿部 礼子2), 吉田 幸洋1), 野島 美知夫1), 田嶋 敦1), 田口 雄史1), 永井 富裕子1), 祖川 侑子1)
順天堂大学医学部付属浦安病院産婦人科1), さいたま市立病院産婦人科2)


 【目的】最近五年間の当科における,妊婦に対する腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術の実際について報告する.【対象と方法】2004年1月〜2008年12月に,卵巣嚢腫に対して当科で腹腔鏡を妊娠中に施行した30例.手術の適応は,6cm以上の卵巣嚢腫を持つ,あるいは疼痛を伴うもので,十分なインフォームドコンセントを行い同意が得られたものとした.麻酔方法は,硬膜外麻酔と気管内挿管による全身麻酔の併用とした.アプローチ方法は問わないが,全例気腹法で施術し,腹腔内圧は8〜10mmHg以下に保ち卵巣嚢腫摘出術を行った.【結果】30例の平均年齢は29.3歳,BMIは21.0であった.妊娠を主訴に受診したところ卵巣嚢腫の診断を受けたものが24例(80%)あった.急性腹症で発症し,緊急手術になったのは1例出会った.術後の病理組織検査は,21例(70%)が類皮嚢腫であり,漿液性嚢胞腺腫が4例,粘液性嚢胞腺腫が3例,傍卵巣嚢腫は2例だった.施術日における妊娠週数の平均は13週5日(range 9週0日-15週2日)であった.体腔外法が23例(76.7%),平均手術時間は73.9±21.6分,平均出血量は16.9±18.9gであった.術中に合併症を起こしたものはなかった.妊娠経過が分かる13例中12例が満期産で,Apgar acoreが8点以上,出生時体重が3014±259gであった.妊娠23週時に子宮内胎児死亡となった例が1例認められた.【結論】当科で行った,妊婦に対する腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術は全例が安全に行うことができた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 152-152, 2009


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