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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
優秀演題 腫瘍
当院における婦人科癌脳転移7例の検討


吉田 彩子, 大原 樹, 細沼 信示, 矢作 奈美子, 和田 康菜, 津田 千春, 近藤 春裕, 鈴木 直, 小林 陽一, 木口 一成, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学産婦人科


 【緒言】近年,癌年齢層の人口が増加し,治療進歩による婦人科悪性腫瘍の生存期間の延長が可能になったことまた,画像診断の進歩により微小病巣発見が可能となったことから,脳転移の発症率が増加傾向にある.【対象】当院において2006年1月から2008年12月の3年間で7例の脳転移症例を経験したので,後方視的に検討した.【症例】子宮頸癌が2例(IIb期1例,IVb期1例),子宮体癌が2例(IVb期2例),卵巣癌が2例(IIIa期1例,IV期1例),腹膜癌が1例(IIIc期1例)であった.初発症状は頭痛,痙攣,麻痺,行動異常が主であり,脳転移発症期間は初回治療より2ヶ月から41ヶ月(中央値18ヶ月)であった.脳転移の治療に関して,開頭腫瘍摘出後に全脳照射,サイバーナイフもしくはγナイフを併用したのが3例,全脳照射2例,サイバーナイフ2例であり,7例中3例は現在も化学療法にて加療中である.死亡した4例は脳転移診断から3〜5ヶ月(中央値5ヶ月)で永眠となった.【まとめ】脳転移を認めた場合,長期予後を期待できない症例がほとんどであるが,症状をとることで,QOLの維持や改善につながる.脳転移巣の治療には,手術,放射線治療,定位放射線治療,支持療法があるが,それぞれ得失があり,患者の全身状態,原発巣や他の転移巣の状態,単発か多発性などを考慮し,治療法を選択することが必要である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 157-157, 2009


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