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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
胎児異常1 染色体異常など
原因不明の周産期死亡で後に判明したCongenital Leukemiaの2例


山ノ井 康二, 市田 宏司, 田島 俊樹, 太田 寛, 中川 潤子, 渡邊 理子, 木戸 道子, 笠井 靖代, 宮内 彰人, 石井 康夫, 安藤 一道, 杉本 充弘
日本赤十字社医療センター産婦人科


 新生児期からLeukemiaを発症することはあるのは知られているが,最近の報告では胎児期の発症を示唆する報告が発表されている.今回我々は周産期死亡後に判明したCongenital Leukemiaの症例を2例経験したので報告する.症例1.28歳女性,0経妊0経産,自然妊娠.妊娠経過に特記すべき異常所見はなく,超音波検査でも大きな奇形なく経過を見ていた.妊娠36周5日に胎動減少を主訴に来院,超音波検査でIUFDを確認.その2日後に死産.外表奇形は認めず,臍帯や胎盤因子異常も明らかではなった.母体高齢や喫煙歴,高血圧などのリスクもなく,臨床的にSuuden intrauterine unexplained death(以下SIUD)との診断であったため臍帯,胎盤病理検査ならびに剖検を依頼.その結果Congentital leukeimiaであることが判明し,これがIUFDの原因と考えられた.症例2.31歳女性,0経妊0経産,IVFによる妊娠.妊娠経過は特に問題なく経過.超音波で明らかな異常は指摘されず.妊娠40週3日に胎児心拍モニターで胎児機能不全と診断し,帝王切開により分娩に至った.出生直後から大きな帽腱膜下血腫,著しい貧血,白血球異常高値,出血傾向(紫斑の出現)があった.日齢6でAcute leukemiaが疑われ,日齢7で死亡した.これまで臨床的SIUDと考えられる症例の中に,Congenital leukemiaを発症している児がいる可能性があり,剖検を含め臍帯や胎盤の病理検査,染色体検査等を実施による,SIUDの原因検索の重要性が再認識された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 159-159, 2009


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