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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))
【一般演題】
胎児異常3 腹部 分娩時外傷との鑑別が困難であった先天性皮膚欠損症の1例
横田 めぐみ, 高松 潔, 吉田 丈児, 小川 真理子, 石川 光也, 佐藤 健二, 仲村 勝, 菅原 かな, 山下 薫, 宮田 雅子, 伊野塚 喜代乃
東京歯科大学市川総合病院産婦人科
【緒言】先天性皮膚欠損症は,生下時に皮膚の局在性,または広範囲欠損を特徴とする疾患群である.原因は内因性,外因性,または遺伝子の異常などが考えられている.発症頻度は稀であるが,頭部に多く発症すると報告されているため,頭位の場合,分娩時外傷との鑑別が困難となる.今回我々はそのような先天性皮膚欠損症の1例を経験したため報告する.【症例】33歳,2経妊1経産.第1子は異常所見なし.特記すべき家族歴や既往はなく,17週より当院で妊婦検診施行されていた.妊娠経過著変なし.妊娠39週2日,陣痛発来にて入院となり,女児2950gを経腟分娩したが,生下時,児の左頭頂部に1.5cm×2.2cm皮膚欠損を認めた.娩出時に,正中切開法による約2cmの会陰切開を施行していたため,当初,切開に伴う外傷の可能性が疑われた.しかし,皮膚欠損部では,欠損部周囲の皮膚からの出血をみとめず,欠損部は1枚の膜に被覆されるようになっていたことから,先天性皮膚欠損症を考えた.翌日,皮膚科受診にて確定診断され,現在,病変部位は保護材を使用した保存的加療にて経過観察を行っている.【結語】経腟分娩時,しばしば会陰切開が施行されるが,本症例のように,過失による損害賠償責任を問われかねない分娩外傷と判別困難な疾患が,稀ではあるが存在することも念頭に置く必要があると考えられた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2)
172-172, 2009
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