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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))
【一般演題】
子宮頸癌,子宮体癌 子宮頸部神経内分泌性大細胞癌の2症例
永光 雄造, 伊東 陽介, 長嶋 武雄, 佐川 泰一, 伊東 宏絵, 西 洋孝, 寺内 文敏, 井坂 惠一
東京医科大学産婦人科
子宮頸部神経内分泌腫瘍は,肺癌のWHO分類(第3版)に習い,low-gradeの定型的カルチノイド,intermediate-gradeの非定型的カルチノイド,high-gradeのlarge-cell neuroendocrine carcinoma(LCNEC)と小細胞癌の4つに分類されている.LCNECは,早期に血行・リンパ行性転移を認め,比較的稀で予後不良な疾患である.今回,組織学的にLCNECと診断された2例を経験したので報告する.【症例1】68歳,2妊1産.平成20年9月22日大腸癌の診断にて腸切除術施行し術後より性器出血認め当科紹介となる.細胞診では頸部・体部共にadenocarcinoma,組織診ではhigh-grade neuroendocrine carcinoma,MRIでは子宮頸部に約4cm大の腫瘤認め12月12日広汎子宮全摘出術施行した.病理はLarge cell neuroendocrine carcinoma,pTIIbN0M0,ly(+),v(+)の診断であった.【症例2】31歳,0妊0産.平成20年9月月経不順にて近医受診し子宮頚癌の診断にて10月当院紹介受診となった.子宮頸部細胞診・組織診ともにadenocarcinoma,MRIでは子宮頸部に約1.5cm大の腫瘤認め,12月1日広汎子宮全摘出術施行した.病理は,Large cell neuroendocrine carcinoma,Mucinous adenocarcinomaの混在型,pTIb2N0M0,ly(+),v(−)であった.2症例とも術後CCRTを施行し,現在外来通院中である.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2)
174-174, 2009
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