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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
子宮頸癌,子宮体癌
子宮頚部神経内分泌腫瘍の4症例


町田 弘子, 真島 実, 彦坂 慈子, 秋谷 文, 熊耳 敦子, 酒見 智子, 斉藤 理恵, 塩田 恭子, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


 【目的】子宮頚部神経内分泌腫瘍はまれな悪性腫瘍で悪性度が高く予後不良とされる.本研究では子宮頚部神経内分泌腫瘍の経過が,それ以外の子宮頸癌と異なるかを明らかにすることを目的とした.【方法】2004年から2009年の5年間に当院で治療を開始した1期以上の子宮頸癌53例のうち,追跡調査が可能であった48例について,神経内分泌腫瘍群4例とその他の組織系群44例に分けて予後を比較した.【成績】全頚癌53例の平均年齢は47.3±11.1歳.Over all survivalは36.0±17.8ヶ月 Disease freeは32.2±20.8ヶ月.病理組織別にみると扁平上皮癌が29/48人(全体の60%)腺癌が12/48人(25%)神経内分泌腫瘍は4/48人(8.3%).神経内分泌腫瘍群の年齢は44±16.7歳と頚癌全体の平均よりも若年傾向があった.神経内分泌腫瘍4例の観察期間は現在治療中の1名を除くと8.7―57.2ヶ月で,そのうち2例が初回治療後2年以内に再発し3年以内にDODとなった.神経内分泌腫瘍の4例ともARH+骨盤リンパ節郭清を行い,2例は術後EP療法(VP16,CDDP)+放射線療法(骨盤全照射)を行った.1例は高齢でEP療法中にDrop outとなった.【結論】症例数が少なく結論は得られないが,神経内分泌腫瘍は他の組織系の癌と比べて年齢は若く進行期が1・2期であっても再発すると3年以内にDODとなりDisease freeの期間も短い傾向があった.神経内分泌腫瘍は治療法が確立されていないが,今後症例を蓄積することで新たな治療法が確立され,予後が改善される可能性を期待する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 175-175, 2009


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