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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
悪性腫瘍,その他2
膣原発悪性黒色腫の2例


大石 理恵, 岩佐 紀宏, 清水 基弘, 長谷川 幸清, 後藤 友子, 長尾 昌二, 藤原 恵一
埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科


 【はじめに】外陰や膣原発の悪性黒色腫はわが国でも極めて稀な疾患である.多くは50-60歳代に好発しそのほとんどが不正性器出血(65-80%)や帯下(30%)を主訴とし,早期からリンパ行性または血行性に転移を来たし予後は極めて不良である.【症例1】71歳,女性.不正性器出血を主訴に来院.子宮頸部に色素斑,膣壁に5mm大のポリープ状腫隆を認め,細胞診と生検から悪性黒色腫と診断.重粒子線照射を行い,後療法としてDAVフェロン療法を施行.腫瘍縮小効果を認めており,現在フェロン維持療法を継続中である.【症例2】77歳,女性.不正性器出血および尿道口周囲の腫瘤を主訴に前医を受診.前医での生検で悪性黒色腫と診断.外陰部X線外照射とDAVフェロン療法の併用療法を行うも放射線照射終了時では腫瘍縮小効果は乏しく,局所切除にて腫瘍縮小を図った後に膣腔内照射を行い,現在DAC-Tam療法を継続中である.残存腫瘍に縮小効果を認めている.【考察】膣原発の悪性黒色腫は,非常に稀な疾患であるため治療方針が確立されていない現状にあり,予後は不良である.今回経験した2症例は現在も加療中であるが,現時点では共に腫瘍の縮小は認めているものの,消失には至っていない状態であり,今後も外陰・膣原発悪性黒色腫に対する治療法の確立が望まれる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 185-185, 2009


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