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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))
【一般演題】
妊娠4 合併症妊娠2 心室頻拍症に対し妊娠中カテーテルアブレーションを施行した一症例
多田 和美1), 渡辺 博1), 庄田 亜紀子1), 大島 教子1), 田所 望1), 伊藤 敦2), 石光 俊彦2), 松岡 博昭2), 稲葉 憲之1)
獨協医科大学病院産婦人科1), 獨協医科大学病院循環器内科2)
心疾患合併妊娠は,全妊娠の1%に合併するとされている.今回我々は妊娠中にカテーテルアブレーションを行い,帝切で出産した症例を経験したので報告する.患者は32歳,5経妊2経産で双胎を含む.双胎妊娠時,切迫早産にてリトドリン使用後頻拍発作出現した.既往歴は15歳よりWPW症候群指摘され,症状出現時に内服し軽快していた.23歳よりIgA腎症にて当院通院中であった.祖父・母にWPW症候群があり,母もカテーテルアブレーション施行している.妊娠13週妊娠反応陽性のため当院初診となり,頻脈発作が起こっているが自然軽快していた.妊娠16週6日自宅で呼吸苦・胸痛・頻脈発作が出現し救急外来受診したが,投薬でも軽快せず循環器内科入院となる.入院後の精査にて,ベラパミル感受性心室頻拍症と診断される.心拍数220・血圧100/80台と低下があり,ワソランを投与したが軽快せず,カウンターショック施行し軽快する.再発作の危険性があり,カテーテルアブレーションが有効と判断し入院後4日目施行となった.処置後は心拍数90前後の心室性頻拍の出現があったが,自然消失となるため2週間で退院した.その後再発作はなく,児の発育も含め産科的にも問題なく経過した.妊娠35週1日破水し,前回帝切のため帝王切開施行する.術中,頻拍発作の出現は認めなかった.児は2488g Apgar score6/8 男児であった.術後経過問題なく7日目に母児ともに退院となる.現在自然軽快する頻拍発作は認めるも外来通院のみで経過している.カテーテルアブレーション時の放射線被曝量が問題となり,十分な説明を行いながら内科と連携できた症例であった.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2)
189-189, 2009
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