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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
妊娠5 合併症妊娠3
当院における妊娠と婦人科悪性腫瘍の検討(1985-2008)


前原 真里, 金田 佳史, 田島 博人, 柳本 茂久, 伊藤 仁彦, 北井 啓勝
埼玉社会保険病院産婦人科


 1985.1.1-2008.12.31に当院で診断・治療した悪性腫瘍1453例中妊娠前診断(=悪性腫瘍治療後に妊娠した症例)は20例,妊娠中診断は25例,計45例(3.1%)を認めた[子宮頚癌]1)妊娠前診断16例認めた.stageは0 15例,Ia1 1例,組織型は全例扁平上皮癌で内訳は上皮内癌15例,微小浸潤癌1例.治療は全16例に円錐切除術を施行,分娩は経膣分娩9例(死産1例),帝王切開術6例であった.2)妊娠中診断21例認めた.stageは0 14例,Ia1 4例,Ib1 2例,Ib2 1例,組織型は扁平上皮癌が上皮内癌14例,微小浸潤癌4例,浸潤癌1例,腺癌は浸潤癌2例.治療は円錐切除15例,単純子宮全摘2例,準広汎子宮全摘1例,広汎子宮全摘3例,分娩は経膣分娩11例,帝王切開5例.人工妊娠中絶4例,自然流産1例であった.3)現在の当院における治療方針:明らかにstage 0〜Iaならば分娩後再精査してstage 0は円錐切除,Iaは拡大子宮全摘+骨盤リンパ節郭清.Ibでは児が生存可能であれば帝王切開後に広汎子宮全摘を施行.児が生存不可能であれば人工妊娠中絶後に広汎子宮全摘を施行.[子宮体癌]妊娠前診断1例認めた.stage 0,組織型は類内膜腺癌.治療はMPA内服.分娩方法は帝王切開,児にはVSD,大動脈狭窄を認めた.[悪性卵巣腫瘍]1)妊娠前診断を4例認めた.stageはIa 2例,Ic 2例.組織型は粘液性腺癌(低悪性群)1例,未熟奇形腫(G2)1例,卵黄嚢腫瘍2例.治療は全例片側付属器切除+α.術後化学療法は無しが1例,BEP 1例,PVB 1例,VAC+PVB 1例.分娩は正常分娩1例,帝王切開3例であった.2)妊娠中診断を2例認めた.stageはIaが2例,組織型は粘液性腺癌2例(1例は低悪性群).治療は片側付属器切除+α 1例,単純子宮全摘+両側付属器切除1例.術後化学療法は2例ともCAPであった.分娩は帝王切開2例であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 191-191, 2009


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