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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))
【一般演題】
その他 周産期管理など 臍帯血保管における米国血液銀行協会の求める品質管理
齋藤 弘一, 森田 豊, 室本 仁, 間瀬 徳光, 難波 直子, 竹内 沢子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 山本 幸彦, 石田 友彦, 丸茂 元三, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科
臍帯血の有用性は近年高まりつつあり,造血幹細胞移植のみならず脳性麻痺や糖尿病の治療など様々な臨床治験で使用され始め,臍帯血の個人保管を希望する妊婦も増えつつある. そこで当院では,臍帯血の個人保管希望のクライアントに対応すべく,患者からのインフォームドコンセントを得た上で,臍帯血の採取依頼に応じている.保管に際しては,病院サイドにおける中立性の観点から特定の保管会社を推薦はしておらず,基本的にはクライアントが希望した保管会社で預かってもらっている. 当院においても,当院倫理委員会の承認後,2004年から個人保管施設を稼働させおり,臍帯血の採取から保管までの一連の流れが迅速かつ臨機応変に対応できるようになっている.この保管施設において保管される臍帯血の品質は,将来臨床に利用可能な品質を保証できるものでなければならない.そこで本施設では,諸外国,特に米国でほとんどの民間バンクが採用している米国血液銀行協会(AABB:American Association of Blood Banks)のガイドラインに遵守することとした. 本発表では当院の保管施設概要と保管状況,および採取から保管に至るまでAABBが要求する品質管理基準について報告したい.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2)
198-198, 2009
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