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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠1
当科における子宮外妊娠症例の検討


石田 友彦, 室本 仁, 岩見 菜々子, 難波 直子, 間瀬 徳光, 竹内 沢子, 疋田 裕美, 上田 万莉, 山本 幸彦, 丸茂 元三, 森田 豊, 大橋 浩文
板橋中央総合病院産婦人科


 当科における6年間の子宮外妊娠症例について検討を行い,文献的考察を加え報告する.
 平成15年から平成20年までの6年間に子宮外妊娠症例は90例であった.着床部位は卵管膨大部が68例(75.6%)と最も多く,卵管峡部妊娠が12例(13.3%),卵巣妊娠が5例(5.6%)であった.クラミジア検査は27例に施行されていたが,陽性例は2例のみであった.子宮外妊娠の既往歴があった症例は5例であった.
 治療法に関しては薬物療法を第一選択にした症例はなく,全例に十分なインフォームドコンセントを得たうえで,手術(開腹または腹腔鏡)が行われた.9例は開腹手術であったが,その内訳は開腹手術既往歴があり,骨盤内癒着が強く考えられた症例が6例,腹腔鏡下手術の体制が整わなかった症例が2例,完全ショックの状態で搬送されてきた症例が1例であった.その他は腹腔鏡下手術が施行されたが,卵管の温存手術が選択されたものは5例であった.また,腹腔鏡検査を行なったが子宮外妊娠でなかった症例が2例あり,術前診断の精度アップ及び慎重な対応が必要と考えられた.
 平均手術時間に関しては開腹例が52.2分,腹腔鏡下手術例が55.0分と有意差を認めなかった.腹腔鏡下手術例のうち,卵管膨大部妊娠例は51.8分と最も短く,卵管間質部妊娠例は125.0分と有意に長かった.
 手術時の腹腔内出血貯留量は0mlから2100ml,平均で250.5mlであった.総出血量が1500ml以上であった症例は4例あり,3例が破裂例(膨大部1例・峡部2例)であった.卵管間質部妊娠2例・卵巣妊娠4例・腹腔妊娠2例に対しても腹腔鏡下手術が施行されたが,開腹術へ移行することはなかった.輸血を必要とした症例は2例あり,1800ml以上の総出血量を認めた症例であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 200-200, 2009


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