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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠2
術前診断し得なかった陳旧性卵管妊娠の2例


佐久間 洋1), 高橋 通1), 梶原 健2)
埼玉県厚生連熊谷総合病院産婦人科1), 埼玉医科大学産婦人科2)


 近年,子宮外妊娠は機器・検査の発達により初期に発見・治療する機会が多くなっている.今回,付属器腫瘍を疑いオペした症例と筋腫核出時に見付かった症例の陳旧性卵管妊娠を経験したので若干の考察を加え報告する.【症例1】31歳,1経妊・1経産.最終月経:4月2日〜6日間,30日型整.4月13日下腹部痛あり,卵巣腫大と卵巣出血として6日間近医入院.軽度下腹部痛続き,4月22日当院初診.右付属器4〜6cm充実性,圧痛軽度.MRI:卵巣内膜症疑い.マーカー:正常.その後月経順調で,経過観察していたが,希望もあり,8月19日腹腔鏡施行.両側卵巣正常,右卵管膨大部がくるみ大に腫大.内容血腫様で,陳旧性卵管妊娠が疑われ,内容除去試みるも困難なため,右卵管摘出.術中の血中HCG<2mIU/ml.経過良好につき,術後4日目退院.病理結果,“一部にghost化した絨毛あり”.【症例2】35歳,0経産.8月に前医でchemical abortionと診断.筋腫による不育症として,紹介.11月26日,開腹オペ.左卵管峡部膨大部の移行部付近が小指頭大に腫大し,硬結あり.55〜2.5g計6個の筋腫核出後,左卵管線状切開,内容除去.通色素で両側卵管通過確認.病理結果は,“一部変性した絨毛”.【考察とまとめ】産婦人科医師としては,常に妊娠の可能性を頭に入れて診療を行っているはずであるが,chemical abortionや自然流産と思われる症例の中に卵管稽留流産とも言うべき症例が存在し,HCG値測定による経過観察の重要性と,子宮外妊娠の診断に腹腔鏡がより有用であることを再認識した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 201-201, 2009


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