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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠2
頚管妊娠に対するアルコール固定療法の検討


柿沼 敏行1), 長田 尚夫1), 小川 浩平1), 山本 樹生1), 宮内 修2), 奥野 隆2), 勝股 克成2), 加藤 修2), 寺元 章吉3), 貝嶋 弘恒4), 辰巳 賢一5), 鈴木 純一6)
日本大学医学部産婦人科(駿河台日本大学病院)1), 加藤レディースクリニック産婦人科2), 新橋夢クリニック産婦人科3), みなとみらい夢クリニック産婦人科4), 梅ヶ丘産婦人科5), 東京都立広尾病院産婦人科6)


 【目的】頸管妊娠の頻度は,子宮外妊娠の約0.15%と稀な病態であるが,近年の生殖補助医療の普及から増加傾向を示している.一方,高感度hCG検査薬の開発や,経腟超音波断層法画像の精度向上から早期診断が可能となり,メソトレキセート(MTX)投与やInterventional radiology等による保存的治療の成功症例が散見されるようになってきているが,大量出血から子宮摘出を余儀なくされる症例も少なくない.われわれは,子宮外妊娠におけるMTX局注療法に代わる治療法として,アルコール局注療法の有効性,安全性について報告してきた.今回,アルコール局注療法を行った頸管妊娠について検討した.【対象・方法】2006年4月から2009年2月までに,当院で頚管妊娠と診断され,当院倫理委員会の承認を得てアルコール固定療法を施行した9症例について検討した.アルコール固定療法は,経腟超音波ガイド下に,23ゲージPTCD針を用いて,頚管妊娠部位に無水エタノールの局注を行った.効果判定は,アルコール固定前,治療後の血中β-hCG値の推移をもって判定した.【結果】平均年齢は,36.4歳,7例が体外受精による妊娠であった.治療開始時期は平均5週6日で,2例に胎児心拍を認めた.全ての症例においてアルコール局注療法後,血中β-hCGは低下し,アルコール局注後1ヶ月後に月経は再開して経過は良好であった.また,アルコール固定による副作用は認められなかった.【結語】頚管妊娠に対するアルコール固定療法は,新しい治療法として安全かつ有効な治療法の一つと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 202-202, 2009


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