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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
感染症,その他
直腸腟瘻を合併していたが一期的経腟的手術後の保存的治療によって治癒することができた腟内異物の1症例


今野 秀洋, 矢田 昌太郎, 飯田 信, 多和田 哲雄
国際親善総合病院産婦人科


 時折,腟内異物を経験することがあるが,長期間の放置にて直腸穿孔を来した例は比較的稀であり,確かな治療指針はない.今回我々は直腸腟瘻を併発した腟内異物を経腟アプローチにて異物抜去と瘻孔閉鎖術を行い,その後の保存的治療にて結果的に治癒することができた1例を報告する.症例は16歳,0回経妊0回経産.2ヶ月前に直径6cm大のスプレー缶を自己挿入.その際,缶蓋を抜去できずに放置していた.平成20年10月実母と前医受診したが,抜去困難なため当院紹介となった.受診時腟内に缶蓋が存在し,また直腸診にて直腸腟瘻を確認した.そのため人工肛門造設術を行い,後日瘻孔閉鎖を行うという根治的手段を考えたが,本人の年齢等背景を考慮し,十分相談した上で一期的に異物除去と瘻孔閉鎖術を施行した.しかし術後腟より便汁流出が続き,術後19日目の注腸造影検査にて1横指程度の瘻孔を認めた.そこで人工肛門造設術を再度勧めたが,本人,家族が希望せず.セカンドオピニオンで腹腔鏡手術を提案する病院があったため,以後その病院で加療する方針となった.転院までの期間,長期固形食禁のため中心静脈栄養を行い,12月転院となった.ところが術前検査にて瘻孔の消失を認めたため最終的に治療せずに退院したとの報告を受けた.本人及び家族に再度確認したが,現時点において再発の徴候は認めていない.直腸腟瘻を合併した腟内異物症例に対して,開腹手術や人工肛門造設術を併用する大規模な治療を行った報告例がいくつかみられる.しかし,今回のように一期的に異物除去と瘻孔閉鎖を行い,その後の保存的治療により完全に治癒できる例もあるではないかと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 205-205, 2009


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