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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
感染症,その他
Pseudo-Meigs症候群を合併した骨盤内腫瘍の2例


森住 佑子, 齋藤 真由子, 松本 陽子, 有本 貴英, 砂川 空広, 川名 敬, 織田 克利, 中川 俊介, 大須賀 穣, 矢野 哲, 上妻 志郎, 武谷 雄二
東京大学医学部附属病院産婦人科


 Pseudo-Meigs症候群とは胸腹水を伴う骨盤内腫瘍が存在し,腫瘍摘出後に胸腹水が消失する症候である.今回我々は,異なる原疾患によるPseudo-Meigs症候群の2症例を経験したので報告する.【症例1】61歳,1経妊0経産.呼吸困難を主訴に救急搬送.大量の胸腹水を認め,画像上は右卵巣癌が疑われた.CA19-9 347U/ml,CA125 2468U/mlと高値.胸腹水細胞診は複数回行い,全てclass I.診断確定のため手術の方針となった.径20cm大の右卵巣腫瘍を認め,右卵巣腫瘍切除術を施行.腹水細胞診class I,摘出物病理組織は,clear cell carcinoma and endometrioid adenocarcinoma(pT1c(b)NxM0)であった.術後TC3コース後にinterval debulking surgeryを行う.【症例2】35歳,0経妊0経産.腹部膨隆を主訴に当院紹介受診.胸腹水を認め,CA125 1169 U/mlと高値.胸腹水細胞診はclass I.画像上は変性子宮筋腫が疑われた.診断確定のため手術の方針となった.径15cm大の有茎性漿膜下子宮筋腫を認め,筋腫摘出術を施行.腹水細胞診class I,摘出物病理組織は子宮平滑筋腫であった.2症例とも術後に胸腹水が消失し腫瘍マーカーも正常化した.大量の胸腹水を呈する骨盤内腫瘍ではPseudo-Meigs症候群を念頭に置くべきである.このような場合,良性・悪性の判断は,胸腹水細胞診だけでは不十分であり,全身状態に留意しながら手術による診断確定を行うことが望ましい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 206-206, 2009


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