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第117回学術集会(平成21年6月14日(日))

【一般演題】
手術
腹腔鏡手術中に超音波メスのブレードが破損した1例


石井 博樹, 後藤 優美子, 杉山 太朗, 中村 絵里, 呉屋 憲一, 鈴木 隆弘, 石本 人士, 三上 幹男, 和泉 俊一郎
東海大学医学部専門診療学系産婦人科


 【緒言】腹腔鏡下手術はその低侵襲性により産婦人科領域でも広く行われるようになった.その発展は手術器具の進歩によるところが大きい.一方で,合併症や手術器具の破損などについての報告も散見される.今回,腹腔鏡下手術中に超音波メスのブレード破損を経験したので報告する.【症例】39歳,0経妊0経産,挙児希望あり.70mm大の子宮筋腫に対しGnRHa療法6クール後,気腹法・四孔法にて腹腔鏡下筋腫核出術を施行.術中,筋腫核と子宮筋層を剥離している際に超音波メスのブレードの片葉が破損した.破損部は破損直後に回収することが可能であった.【考察】文献的に超音波メスの破損例の報告は見つからなかったが,メーカーによると数例の破損例が確認されているとのことであった.原因としては金属疲労や他の鉗子とのバッティングが考えられるとのことである.婦人科腹腔鏡における他の施設での手術器具破損例では,破損部位は鉗子のリベットの破損が最も多く,手術内容では子宮筋腫核出術が多い傾向がある.破損は手術中に発見されることが多いが,術中に回収されなかったケースもみられた.【結語】手術器具の破損防止・早期発見のためには,器具の耐用年数・回数の遵守,手術終了時の腹腔内の観察,手術前後での器械各部の点検,鉗子類の操作はすべて画面に映し出す等の点に留意することが重要と考えられる.今回,患者へのインフォームドコンセントを含め,器具破損に対する重要性を再認識した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(2) 212-212, 2009


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