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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
産科のシステム化
「当院の体制と妊娠管理についての説明文書」ならびに「分娩に関する同意書」


松本 直樹, 新坂 真実子, 長田 まり絵, 鈴木 永純, 松本 智恵子, 高橋 幸男, 山下 恵一
深谷赤十字病院産婦人科


【緒言・目的】当院は506床を有し,また埼玉県地域周産期母子医療センターに指定されている総合病院である.また産科医と助産師が共同で妊娠分娩管理を行うことにより院内助産の形態を取り入れ,かつハイリスク妊婦も管理している.しかしながら,医師不足(小児科,麻酔科,産科)がボトルネックとなり,理想的な周産期医療体制は提供できず,さらには夜間休日の救急対応能力は低い.こういった状況を踏まえ,できるだけ緊急的イベントの発生を予防するような管理方針をとっているが,当然すべての緊急事態を回避できる保証はない.こうした現状について,妊産婦に十分理解してもらった上で当院での妊娠管理を受けてもらいたいという発想に基づいて「当院の体制と妊娠管理についての説明文書」ならびに「分娩の同意書」を作成し,2009年6月から配布を開始した.この文書を作成する過程における思考,要点,文献的考察,ならびに産科医・助産師のアンケートで得られた結果につき報告する.【結語】このような説明と同意書による妊産婦とのコミュニケーション手法が,医療者側と妊産婦側とのより良好な関係を保つ上でのひとつのツールとなることを期待している.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 248-248, 2009


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