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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(腫瘍)
がん終末期医療と地域連携


林 由梨, 平嶋 洋斗, 川島 恵, 浅尾 有紀, 廣瀬 典子, 根津 幸穂, 伊藤 雄二, 今野 良
自治医科大学附属さいたま医療センター産婦人科


 当センターのがん終末期患者が自宅で最期を迎えるケースがここ数年増加している.がん終末期患者の在宅療法に関しては我々医療者および患者家族にとって決して楽な選択肢ではない.家族協力の得られないケースや,在宅医療機関による医療内容の格差,介護度による受けられるサービスの違い,がん患者受け入れ可能な療養型病院が少ないことなど今後の課題は多い.がん終末期患者とその家族が,安心して在宅医療を受けるためには地域連携が重要な鍵となる.そのために我々はどのようにマネージメントをしていけばよいのだろうか.当センターでのがん終末期患者の一例を挙げ,地域医療連携を紹介する.【症例】80歳,1経産,卵巣癌4期(癌性胸水).診断後化学療法を開始したが,本人の化学療法に対する拒否と在宅医療への強い意思表示があり治療中止となった.我々はまず介護申請行いつつ院内の医療福祉相談室を介して在宅医療機関(往診医),訪問看護ステーション(訪問看護師),居宅介護支援事業(ケアマネージャー,ヘルパー)の調整を行った.胸水コントロール目的の胸膜癒着療法を2回施行して在宅酸素療法を導入した上で退院となった.在宅医療開始後も往診医のバックアップを行い,入院が必要になった際の療養型病院の手配も予め行った.在宅医療の具体的内容は疼痛コントロールや胸水ドレナージであった.本症例は一時的に療養型病院に短期入院しながらも約半年間在宅で家族との大切な時間を過ごすことに成功した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 249-249, 2009


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