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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(腫瘍)
子宮頸癌IIA期の腫瘍径は予後因子となるか?:FIGO婦人科がん進行期分類改訂の妥当性の検討


加藤 敬, 岡田 智志, 中村 優子, 田坂 暢祟, 中尾 砂理, 小貫 麻美子, 水口 剛雄, 松本 光司, 佐藤 豊実, 沖 明典, 吉川 裕之
筑波大学産婦人科


【背景】本年秋に子宮頸癌,子宮体癌,外陰癌についてFIGO婦人科がん進行期分類が改訂される.これを受けて,日本でもがん取り扱い規約が随時改訂されていくことが予想される.昨年秋にFIGO理事会で承認された案では,子宮頸癌IIA期が腫瘍径によってIIA1期とIIA2期に細分類される予定である.IIA期において腫瘍径(いわゆるbulky tumorか否か)が予後因子となるかどうか,当院の症例で検討した.【方法】1991年から2008年に当科で手術を行った子宮頸癌IIA期38例を対象とした.各因子についてKaplan-Meier法にて解析し,Log-rank法にて有意差を検定した.【成績】治療時の年齢中央値は46.5歳,観察期間中央値は75ヶ月.IIA期全体の5年生存率は70.3%であった.組織型は扁平上皮癌29例,腺癌5例,腺扁平上皮癌4例.pT1b1が5例,pT1b2 5例,pT2a例23例,pT2b 5例.リンパ節転移は13例に認めた.個々の予後因子では,組織型やリンパ節転移,脈管侵襲による有意差は認めず,腫瘍径(4cm以下:81.2%,4cmこえる:50%,P=0.03)と間質浸潤(2/3以下:81.6%,2/3こえる:51.9%,P=0.04)のみで有意差を認めた.【結論】子宮頸癌IIA期を腫瘍径4cmで細分類することは臨床的に妥当であると考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 249-249, 2009


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