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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(周産期)
当科における妊娠24週以下の分娩症例の現状と対応


浦野 晃義, 中山 摂子, 松井 大輔, 中林 靖, 森嶋 かほる, 湯 暁暉, 崎川 牧子, 檜垣 博, 鶴賀 香弥, 川名 有紀子, 安達 知子, 中林 正雄
愛育病院産婦人科


総合周産期センターでは,しばしば生存限界に近い児が出生する.中でも妊娠23週での分娩様式の決定には頭を悩ませる事が多い.22〜24週での分娩症例について検討した.対象および方法:当院で2006年1月より2009年6月迄に22〜24週で早産した20症例について産科リスク,出生児体重,出生時胎位と分娩様式,生存率について比較検討した.結果:同期間中の総分娩数6228例,22週7例(IUFD1例),23週7例(IUFD1例),24週6例(IUFD1例)であった.各週数別新生児死亡比は,22週83.3%(5/6),23週50.0%(3/6:2症例は両親の希望によりNICU医師立ち合いを行わなかった症例),24週40%(2/5)であり,生後28日以降の生存率はそれぞれ14%(1/7),43%(3/7),50%(3/6)であった.早産原因では,CAM,pPROM,頸管無力症が85%を占め,その他,前置胎盤,常位胎盤早期剥離,胎児水腫が各1例ずつ存在した.母体適応のない生存児の骨盤位における帝王切開率は22週0%,23週67%(2/3),24週100%(4/4:内1例は双胎第1子)であった.結論:当院では従来23週の分娩は基本的に『母体適応で帝王切開を施行する場合を除いて原則的に経腟分娩を行う』としてきた.しかし,全て経腟分娩を行うことは現実的には難しく,特に近年始まったペリネイタルビジット等を通じて両親が積極的に分娩様式に関与する今日,胎児適応での帝王切開が増加していると考えられるが,反面では蘇生を希望しない両親も存在するようになり,児の生存権等についても今後検討が必要になると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 254-254, 2009


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