関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
産科救急疾患
胎児18trisomyの妊婦に発症したHELLP症候群の1例


鈴木 義也, 江口 修, 河原井 麗正, 中村 美輪, 小林 治, 神山 正明
国保君津中央病院産婦人科


【はじめに】HELLP症候群は娠高血圧腎症や子癇で溶血,肝酵素の上昇,血小板減少を呈する多臓器障害であり予後不良な疾患で,その発症頻度は全妊婦の0.2〜0.6%,PIHの4〜12%,重症PIHの10〜20%といわれている.今回我々は胎児18trisomyの母体管理中にHELLP症候群を発症した1例を経験した.【症例】40歳未経産.妊娠29W2d近医よりIUGR・羊水過多精査のため当科紹介入院.入院時EFBW790g(-3.2SD)AFI22.5cm.血圧・尿蛋白は正常.USでは耳介変形やover lappingした特徴的な手指が観察され羊水検査施行.後日胎児は18trisomyと診断された.Day3(29W4d)に突然心窩部痛出現,その後L/D:AST/ALT/LDH 196/168/370 Pltは31.1万から21.2万へ減少みられHELLP症候群疑いで緊急帝王切開術を施行した.女児娩出AP 2/6 629g第1啼泣なく直ちに挿管しNICUへ搬送された.術直後L/DでAST/ALT/LDH/Plt1453/1057/1895/4.0万とさらに悪化.FDPD-Dも上昇しており明らかな出血傾向は認めなかったが臨床的にはDICと考えgabexate mesilate及びDexamethasone投与しPOD5でPltは正常化がみられた.母体は経過良好でPOD11に退院.児はRDS,PDAを認め集中治療管理を行ったが,生後5か月で肺高血圧・気管軟化症のために死亡した.【まとめ】本症例ではPIHを認めない母体がHELLP症候群を発症した.18trisomyとHELLP症候群の関連性は不明であるが,この両者の合併は比較的まれであり文献的考察を踏まえて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 267-267, 2009


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会