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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))
【一般演題】
産科救急疾患 周産期病棟における初期救命処置(BLS:Basic Life Support)の導入と試み
中山 毅, 石橋 武蔵, 田中 一範
JA静岡厚生連静岡厚生病院産婦人科
【目的】周産期における心肺蘇生は,妊産婦に対して行う成人の蘇生と,新生児蘇生がある.新生児については,NCPR事業により蘇生法が画一化され,浸透してきているが,妊産婦の心肺蘇生に対しては周知されていない印象である.当院では,国際蘇生連絡協議会(ILCOR)のconsensus 2005による「妊婦の心肺停止の管理指針」に基づき,蘇生に対する取り組みを行っている.BLS(basic life support)につき報告する.■【方法】周産期スタッフの意識調査のため,無記名アンケートを実施.課題や問題点を明らかにした.妊産婦の生理学的,解剖学的特徴を踏まえた有効な蘇生法につき学習し,妊産婦が急変した緊急例のシナリオを作成し,チームとしての蘇生ができるように技術習得を目指した.■【結果】アンケート結果より,まず蘇生初期技術の取得が必要であると判断.循環器医師によるBLSの講義を施行し,人形を用いたトレーニングを毎月実施.学会主催のBLSやICLSにつき,受講を勧めた.妊婦の心肺停止の管理指針として,1)15度左下側臥位,乳頭線より若干上方での胸骨圧迫,2)積極的な気管挿管,3)迅速な原因検証,4)緊急帝王切開を考慮するとされる.妊産婦の心停止を想定したシナリオを基に,BLSを実施.また気管挿管につき学習し,超緊急帝王切開のシミュレーションも実施.■【まとめ】周産期病棟において,成人に対する心肺蘇生の機会は稀である.しかし発症は急であることも多く,蘇生を成功させるためには,BLSを確実に行うことが必要である.周産期に携わるスタッフもBLSにつき熟知し,常にチームとして蘇生ができるようにトレーニングすることに意義があると思われた.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3)
268-268, 2009
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