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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
早産
当科における治療的頚管縫縮術の検討


山縣 麻衣, 山地 亜希, 楯 健司, 飯塚 美徳, 松本 玲子
千葉市立海浜病院産婦人科


[緒言]妊娠22週・23週の胎胞脱出例のような,胎児のviabilityの低い時期の早産リスクの高い症例に対する管理法には苦慮を要す.これらの危機的な症例について,十分なエビデンスに基づいた管理法は,現在のところ未だ確立されていないが,当科では適応と判断された症例に2007年11月まではShirodkar法を行い,2007年11月以降は吸収性モノフィラメント糸を用いたMcDonald法頚管縫縮術を行っている.この成績について比較検討した.[対象と方法]対象は妊娠18週から妊娠25週6日までに当科に緊急入院となった頚管無力症の症例29例.そのうち初産14例,経産15例,多胎7例であった.2003年から2007年11月までは治療的Shirodkar法を16例に施行し,2007年11月以降は治療的McDonald法を13例に施行し,その平均在胎延長期間・分娩週数等の比較を行った.[結果・考察]Shirodkar法における平均在胎延長期間10.7週で平均分娩週数は33.8週,McDonald法における平均在胎延長期間10.4週で平均分娩週数は34.1週であった.McDonald法の頚管開大に対する予防効果は,理論的にはShirodker法に劣るとされているが平均在胎延長期間,平均分娩週数に有意差は認めなかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 270-270, 2009


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