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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
妊娠分娩合併症2
人工肛門造設に至った会陰裂傷の1例


菅野 秀俊1), 野路 千智1), 三塚 加奈子1), 飯田 哲士1), 貴家 剛1), 内田 能安1), 前田 大伸1), 三上 幹男2)
東海大学八王子病院産婦人科1), 東海大学医学部専門診療学系産婦人科2)


【緒言】分娩後の第3度,4度の会陰裂傷は経膣分娩の例の約1.4〜6.5%に発症するといわれており,受傷直後に適切に修復する事が重要である.しかし,修復が不十分であった場合,縫合不全を起こし,便による創感染のため,瘻孔が形成され,瘻孔は開大する事があり,症状として便失禁,慢性的な膣炎(直腸膣瘻による便汁のもれ)などがある.今回,われわれは,人工肛門造設に至った会陰裂傷の1例を経験したので文献的考察も交えて報告する.【症例】33歳1経妊1経産.既往歴:特記すべきことなし.現病歴:他院にて妊娠40週0日,第2子(3536g)を経膣分娩で出産した.産褥4日目退院時の診察で膣より便が排出している事から直腸膣瘻の診断となり,翌日当院外科を受診した.診察上,径1cm大の直腸膣瘻あり,肛門括約筋は完全断裂(4度裂傷)していた.同日,外科・婦人科合同にて陳旧性会陰裂傷修復術(S状結腸人工肛門造設,会陰縫合部縫合糸解除,直腸壁・膣壁分離,瘻孔部切除・直腸壁縫合,肛門括約筋修復,膣壁形成術)施行となった.術後経過は良好であり,4カ月後に人工肛門閉鎖術施行した.現在は排便機能も正常となっている.【まとめ】第3度,4度の会陰裂傷や会陰切開の修復後には,必ず直腸診を行い縫合が十分であることを確認すべきである.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 274-274, 2009


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