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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
子宮頸部腫瘍1
子宮頚癌縦隔リンパ節転移により気管支浸潤を来した症例に対する気管支ステントの有用性


小西 真理世, 三浦 敦, 中西 一歩, 白銀 恵, 中尾 仁彦, 加藤 雅彦, 神戸 沙織, 黒瀬 圭輔, 澤 倫太郎, 米山 剛一, 明楽 重夫, 竹下 俊行
日本医科大学附属病院産婦人科


気管・気管支ステントは,気管・気管支狭窄例に有用な方法である.特に,手術や放射線,化学療法などの治療の困難な症例においてQOLの向上を期待できる治療であると考えられる.今回,子宮頚癌フォローアップ中に縦隔内リンパ節転移による気管支浸潤をきたした症例において,気管支ステント挿入を施行し呼吸困難感の改善を認めた症例を経験したので報告する.[症例]59歳,3経妊2経産.子宮頚癌4a期に対し,平成19年放射線同時併用化学療法施行.平成21年初めごろよりSCCの上昇が認められ,呼吸困難感,体重減少が認められたため,精査加療目的にて入院となった.胸部CTにて縦隔リンパ節腫大,心嚢液貯留,多発肺転移を認め,縦隔リンパ節腫瘍による気管支,食道,心膜への浸潤が認められた.心嚢液は著明に貯留しており,脈圧の低下,意識レベルの低下も認められたため心タンポナーデの診断にて心嚢液穿刺を施行した.心嚢液細胞診はclass3であった.転移腫瘍に対し放射線治療も考慮されたが,腫瘍内部は壊死しており,放射線治療による腫瘍縮小効果は認められないと考えられた.また,化学療法に対しては全身状態が悪く,施行しなかった.両側気管支に腫瘍が浸潤,高度に狭窄を来しており,また,呼吸困難感も出現していた.気管支ステント挿入前には肺の過膨張所見を認め,頻呼吸,有効換気量が得られないことによると考えられる動脈血二酸化炭素分圧の上昇,意識レベルの低下も認めた.右肺は癌性リンパ管症,肺転移像を呈しておりほぼ機能していないことが考えられたため左主気管支に対してステント術を施行した.その後呼吸困難感,意識レベルの改善を認めた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 276-276, 2009


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