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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))
【一般演題】
子宮外妊娠 当院における腹腔鏡下子宮外妊娠手術症例の検討
徳中 真由美, 御子柴 尚郎, 石川 哲也, 柴田 哲生, 野口 有生
大和徳洲会病院産婦人科
【目的】妊娠初期において,子宮外妊娠は最も注意しなければならない疾患の一つであり,適切かつ迅速に診断治療を行わなければならない.当院においては原則腹腔鏡下手術で対応し早期回復を促しているが,術中術後経過について検討した.【方法】当院での2006年1月から2009年6月までの子宮外妊娠手術症例について後方視的に検討した.【結果】症例は30例で,すべて腹腔鏡下手術であった.開腹へ移行した症例はなかった.手術時間の平均は1時間2分で,出血量の平均は328mlであった.入院平均日数は2.3日であり,ほとんどの症例が手術翌日に退院していた.平均術前Hb11.6g/dl,平均術後Hb9.9g/dl,一週間後外来での平均Hb11.7g/dlであった.翌日退院の管理でも一週間後には回復を認めることがわかった.【結論】急性腹症を発症し,腹腔内出血を認めた症例であっても,術後回復は個々の症例によって異なるが,全身状態が悪化する前に対応できれば腹腔鏡下手術で安全に対応でき,早期退院が可能であった.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3)
281-281, 2009
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