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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
子宮体部腫瘍1
子宮体部低分化腺癌の一例


真田 道夫1), 岩崎 秀昭1), 大見 健二1), 西脇 哲二1), 窪澤 仁2), 藤崎 和仁3), 井浦 宏3), 三橋 涼子3), 柿沼 豊3)
千葉市立青葉病院産婦人科1), 千葉市立青葉病院病理2), 千葉市立青葉病院臨床検査科3)


【はじめに】今回我々は,子宮体部原発の低分化腺癌と思われるも免疫組織学的検索などにより,大細胞神経内分泌癌が疑われた一例を経験したので報告する.【症例】67歳2経妊2経産,2週間持続する食思不振,嘔吐,便秘を主訴に,臍高に至る可動性に乏しい下腹部腫瘤を認め悪性の可能性が示唆されたため紹介となり,精査目的にて当院入院となった.術前検査で消化管検査,MRI検査を施行するも原発部位は不明であった.入院後乏尿になり急速に両下肢の浮腫が増悪したが下肢静脈血栓症は認めず,下腹部巨大腫瘤による下肢の還流障害が疑われ手術を施行した.肉眼的には子宮肉腫を疑う子宮頸部〜体部後壁の16×16.5×7cm大の巨大腫瘤と共に,外腸骨動静脈を圧排していた後腹膜リンパ節を摘出したが,大網と一塊となった腫大した傍大動脈リンパ節は摘出不能であった.術後急速に下腿浮腫は軽減し,腎機能障害が遷延したものの術後10日目には病棟内を自力歩行できるまでに回復した.しかし術後16日目での画像検査で多発肺転移,多発肝転移,傍大動脈リンパ節の急速な増大を認め,腎機能も悪化したため化学療法を断念せざるを得なかった.【病理像】腫瘍の捺印細胞診では,非上皮性腫瘍か低分化な上皮性腫瘍が考えられた.組織像でも腫瘍細胞は明らかな上皮性分化を示し腺癌への分化が示唆された.しかし,免疫組織化学染色では神経内分泌系への分化を示す腫瘍細胞が考えられ,腫瘍細胞がきわめて大型の細胞なことより大細胞神経内分泌癌と推定された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 289-289, 2009


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