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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
子宮体部腫瘍2
子宮体癌の診断にて手術後,絨毛癌と診断された1例


多胡 佳織, 木暮 圭子, 片貝 栄樹, 伊藤 郁朗
国立病院機構高崎病院産婦人科


絨毛性疾患は近年減少傾向にある.一方hCG測定法の改良,化学療法の進歩により,その予後は著しく改善してきた.化学療法が著効することから,転移を認める症例でも完全寛解を期待できるため,診断と治療の選択が極めて重要である.今回我々は,子宮体癌の診断で手術施行し,最終的に病理診断で31年前の満期分娩を先行妊娠とした絨毛癌であった症例を経験したので報告する.症例:65歳,女性,3経妊2経産.最終妊娠は31年前,満期分娩.不正性器出血を主訴に前医受診し,子宮内膜細胞診classV,内膜組織診clear cell adenocarcinomaの診断にて当院紹介.内膜組織診再検しendometrioid adenocarcinoma,G3,MRIにて子宮内腔から後壁筋層に進展する2.9cmの腫瘤を認め,CT上はリンパ節転移や遠隔転移を認めなかった.子宮体癌Ic期の診断にて,単純子宮全摘及び両側付属器摘出及び骨盤リンパ節郭清術を施行した.術後病理結果はclear cell carcinoma,腹水細胞診陽性,stageIIIaでありTC療法開始を検討していたところ,特殊免疫染色等により病理結果がChoriocarcinomaへ変更となった.この時点での血中hCG 69 IU/lであったが,2週間でhCG 3000 IU/l,4週間でhCG 13000 IU/lと急激な上昇を認め,更に術前CTでは認めなかった多発肺転移が出現したため,MEA療法を開始した.1クール施行後hCG 70 IU/lまで減少したが,2クール目開始前hCG 13000 IU/lまで再上昇しており,現在も治療継続中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 292-292, 2009


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