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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
不妊症
ART実施後の流産症例における染色体の検討


岩宗 政幸, 今井 文晴, 岸 裕司, 五十嵐 茂雄, 伊藤 理廣, 峯岸 敬
群馬大学医学部附属病院産婦人科


【目的】妊娠初期の流産の主な原因は染色体異常である.ART実施後に流産となった症例の絨毛染色体検査を行い,conventional IVF-ET群(以下IVF群)とICSI群を比較検討することを目的とした.【方法】1998年〜2008年の間に当科にて体外受精胚移植治療を受け,その後流産の転帰をたどった症例を対象とした.このうちインフォームドコンセントの得られた36症例につき,流産手術後に絨毛組織を採取し,Gバンド法にて培養細胞の染色体分析を実施した.【結果】IVF群20例,ICSI群16例に分け,それぞれ正常核型と異常核型に分類した.IVF群の正常核型は10例(50%),異常核型は10例(50%),ICSI群の正常核型5例(31%),異常核型11例(69%)であった.異常核型はICSI群でtriploidの症例1例以外はすべてtrisomyであった.IVF群では8,16,22番が3例ずつであり,ICSI群では8,15,22番が2例ずつであった.染色体異常症例における母体平均年齢はIVF群で37歳,ICSI群で38歳であった.【結論】体外受精後妊娠例での高い流産率は,流産群においての平均年齢の高さ・染色体異常の大半をtrisomyが占めるという結果を考えると,卵子の加齢による劣化も関与していると思われる.IVFと比較してICSIにおける染色体異常の発生が多いという報告があるが,当院の症例でもその傾向がみられた.自然妊娠における染色体異常の割合とICSIでのそれは大差ない,とする報告もある.染色体異常による流産の減少のためには,必要なパラメータを研究していくことが課題となる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 310-310, 2009


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