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第118回学術集会(平成21年11月7日(土),8日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍2
卵巣原発癌肉腫の一例


長谷川 明俊, 渡邉 豊治, 飯田 玲, 増田 健太, 福永 朝子, 芥川 秀之, 榊原 嘉彦, 青野 一則, 秋葉 靖雄, 小西 康博
済生会横浜市東部病院産婦人科


卵巣原発癌肉腫の頻度は卵巣癌の1%以下の稀な腫瘍で,2008年日本産婦人科学会婦人科腫瘍委員会報告によると全国で年間8例報告されている.卵巣原発癌肉腫は一般に抗癌剤感受性が低く,予後は極めて不良とされている.今回,我々は腹部膨満感を主訴に当院に紹介された卵巣癌肉腫の症例に対し手術療法,TC(パクリタキセル+カルボプラチン)療法を施行した症例を報告する.■症例は81歳,2回経妊2回経産.腹部膨満感を主訴に前医受診したところ卵巣腫瘍を認め,当院に紹介.CT,MRIにて20cmほどの卵巣腫瘍と両側の水腎症を認めた.腫瘍マーカーのCA125は58U/ml,CEAは7.6ng/mlと軽度上昇していた.術前診断は卵巣癌と診断し手術を施行.術中所見は骨盤内を占拠する小児頭大の卵巣腫瘍を認め,小腸とS状結腸に癒着していた.また癌性腹膜炎の状態で播種巣は大きなもので4cm大であった.術中迅速病理検査にて卵巣癌(扁平上皮癌)と診断.術式はcytoreductive surgery(ATH+BSO+OMT+腹膜播種巣除去)を施行.術後病理結果は卵巣癌肉腫,pT3cNxMx.術後TC療法を6クール施行したが化学療法終了後5ヶ月後に再発(イレウス,腎後性腎不全)となり初診から15ヵ月後に永眠となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 46(3) 317-317, 2009


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