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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
優秀演題婦人科
・当院における局所進行子宮頸癌に対する術後Concurrent chemoradiotherapy(CCRT)に関する検討


神保 覚子, 佐々木 徹, 高江洲 陽太郎, 長谷川 瑛, 和田 裕美子, 松本 光代, 長谷川 芙美子, 佐川 泰一, 西 洋孝, 伊東 宏絵, 寺内 文敏, 井坂 惠一
東京医科大学産婦人科


【目的】当院にて術後CCRTを施行した局所進行子宮頸癌症例において治療効果と副作用に関する検討を行い,CCRTの有効性,安全性を確認する.【方法】2003年1月から2009年3月までの期間に当院にて術後補助療法としてCCRTを施行した局所進行子宮頸癌50症例(FIGO stage 1B1 9例,1B2 12例,2A 11例,2B 18例)を後方視的に検討した.49例で広汎子宮全摘術,1例で準広汎子宮全摘術を施行し,23例がリンパ節転移陽性であった.放射線療法は全骨盤照射45Gy/25回,化学療法はCDDP40mg/m2/weekを最大5コースまで施行した.無再発生存期間,全生存期間は最終確認日を2010年2月とし,Kaplan-Meier生存曲線を使用し評価した(最長追跡期間80ケ月).急性期毒性はNCI-CTC Version3.0を参照し,晩期毒性はRTOG/EORTC Late Radiation Morbidity Scoring Schemeを参照した.【結果】無再発生存期間,全生存期間平均値はそれぞれ72.4ヶ月,75.8ヶ月であった.Grade3以上の白血球減少は最も多い急性期毒性であり(66%),食思不振,全身倦怠感が高頻度であった.Grade3以上の晩期合併症は腸閉塞および皮膚障害を各2例認めた.【結論】局所進行子宮頸癌における術後CCRTは良好な予後を認め,重篤な急性期及び晩期毒性は少数であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 203-203, 2010


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