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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
異所性妊娠@
・卵管切除後に同側卵管間質部妊娠を発症した1例


鈴木 円香, 今井 文晴, 岸 裕司, 五十嵐 茂雄, 伊藤 理廣, 峯岸 敬
群馬大学産婦人科


【緒言】卵管間質部妊娠の発生頻度は全卵管妊娠の2〜4%程度と比較的稀であるとされる.また卵管切除後全症例中の同側卵管間質部妊娠の発生頻度は0.3〜4.2%とさらに稀であると報告されている.今回我々も卵管水腫に対し腹腔鏡下卵管切除術施行後,IVF-ETにて卵管切除側と同側の卵管間質部妊娠を発症した一例を経験したため報告する.【症例】34歳,未経妊未経産.特記すべき合併症なし.既往歴:H21年7月16日 右卵管水腫に対し腹腔鏡下右卵管切除術施行.現病歴:H21年11月6日 卵管性不妊の適応にて凍結解凍胚移植施行し,胚移植後14日目(妊娠4週4日)血中hCG値 368.0mIU/mlであり,黄体補充療法による治療を続行していた.胚移植後19日目(妊娠5週2日)強い下腹痛出現.血中hCG 2127mIU/mlと上昇していたが,診察上子宮内にGS認めず,ダグラス窩右側に58×26mmの血腫様のエコー像認めたため,卵管切除側間質部妊娠と診断し同日腹腔鏡下に手術施行した.術中所見ではダグラス窩を中心に広く出血及び凝血塊を認め,右子宮角付近に約5mmの胎嚢を確認しこの部位より活動性の出血を認めたため,右卵管間質部楔状切除術施行した.術後経過は良好で術後1日目に退院となり,術後7日目で血中hCG 72.90mIU/ml,術後33日目でhCGの陰性化を確認した.現在当科にて不妊治療継続中である.【結語】卵管切除後の同側卵管間質部妊娠は極めて稀であるが,卵管切除術後特に体外受精による妊娠に際しては本症例の様な間質部妊娠の可能性も考慮し注意深い診察が必要であると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 207-207, 2010


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