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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
子宮体癌
・子宮体がん症例のMRIおよび内膜組織生検での術前診断の精度に関する検討


徳中 真由美1), 小川 公一1), 大場 啓一郎2), 遠武 孝祐1), 前田 雄岳1), 宮上 哲1), 新城 梓1), 吉江 正紀1), 安藤 直子1), 佐々木 康1), 高橋 諄1)
昭和大学横浜市北部病院産婦人科1), 昭和大学横浜市北部病院放射線科2)


【目的】子宮体がんでは筋層浸潤・頚部浸潤・組織型は予後規定因子である.術前の子宮内膜組織生検による組織型の推定および術前MRIでの筋層浸潤・頚部浸潤の評価による術前の進行期の推定をもとに,手術術式が選択されているが,これらと術後の病理組織診断,進行期診断とを比較検討した.【対象】2006年1月から2008年12月に当院で手術療法を施行した子宮体がん患者32症例.組織型は類内膜腺癌28例(G1:25例,G2:3例)明細胞腺癌,小細胞癌,混合癌,癌肉腫が各1例であった.進行期はIa期9例,Ib期8例,Ic期8例,IIa期5例,IIb期2例であった.【成績】1)病理組織診断では正診率78%であった.2)MRI診断では,筋層浸潤については過小評価が4例・過大評価が4例で正診率75%,頚部浸潤については過小評価が4例・過大評価が2例で正診率81%であった.3)骨盤リンパ節郭清を省略できると診断した10症例では正診率70%だった.傍大動脈リンパ節郭清を省略できると診断した15症例で正診率は93.3%だった.また,広汎子宮全摘術が望ましいと診断した2症例はいずれも正しかった.【結論】術前の組織型およびMRIによる進行期の推定は手術術式の選択に影響を及ぼすが,術後診断と不一致があり,正確に診断できているとは言えない.リンパ節郭清の範囲決定などを判断する場合は,手術進行期分類にあった術式ではなくなることについて,患者・家族からインフォームドコンセントを得る必要がある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 211-211, 2010


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