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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))

【一般演題】
婦人科・その他
・周期的肛門痛を主訴に受診した処女膜閉鎖症の1例


厚木 右介, 大和田 倫孝, 高橋 佳容子, 石田 洋一, 若佐谷 敦, 山田 哲夫, 佐藤 郁夫
国際医療福祉大学産婦人科


【はじめに】処女膜閉鎖症は2000人に1人の発生率で,比較的稀な疾患である.初経前に下腹痛を来すことが多く,月経血が腟内に貯留した場合,卵巣嚢腫との鑑別が重要である.今回我々は,周期的肛門痛を主訴に来院した処女膜閉鎖症の1例を経験したので報告する.【症例】年齢は12歳で,周期的肛門痛を主訴に来院した.初経は発来しておらず,視診上,処女膜閉鎖が認められた.腹部超音波検査およびMRIでは,骨盤内に10cm大の腫瘤陰影が認められたため,処女膜閉鎖による子宮内および腟内血腫と診断し,処女膜切開術を施行した.切開時,腟内よりチョコレート色の陳旧性血液が約250ml排出された.その後,切開部辺縁をかがり縫いした.術後の経過は順調であり,肛門痛は消失した.現在,再閉鎖やその他の異常は認められていない.【まとめ】処女膜閉鎖症は下腹痛を契機として発見される場合が多いが,本症例においては,周期的な肛門痛が優位であった.したがって,肛門痛であっても本疾患を念頭に置く必要があると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2) 262-262, 2010


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