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第119回学術集会(平成22年6月13日(日))
【一般演題】
子宮頸癌 ・病理組織所見からPeutz-Jeghers syndromeが疑われた両側卵巣腫瘍および子宮頚部悪性腺腫合併例の一例
竹中 慎, 安藤 智, 小林 翠, 太田 創, 雨宮 聡, 板垣 智昭, 満川 元一
水戸赤十字病院産婦人科
Peutz-Jeghers syndrome(以下PJS)は口唇,手足の指などのメラニン色素斑と消化管の過誤腫性ポリポーシスを特徴とする疾患である.またPJSは悪性腫瘍や良性腫瘍の合併が知られている.特に婦人科領域では,子宮頚部では悪性腺腫もしくはlobular endocervical glandular hyperplasia(LEGH),卵巣では輪状細管を伴う卵巣腫瘍(sex code tumor with annular tubules(以下SCTAT))を引き起こすことがあり,婦人科領域との関連が比較的強い.今回,PJSの基礎疾患を持ち,子宮頚部悪性腺腫とSCTATを合併した症例を経験した.過多月経を主訴に来院,外来フォロー後子宮頚部腺癌が疑われ広汎子宮全摘術を施行.術前PJSの合併は知られていなく術後の病理結果にて卵巣にSCTATが見つかったことで,術後にPJSの存在が疑われた.そして再度患者に問診を行うことで以前からPJSを合併ていたことが判明した.病理学的所見の検討とPJS患者の婦人科腫瘍発生の病態およびPJS患者の婦人科フォローアップの必要性について考察をした.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(2)
265-265, 2010
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