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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
優秀演題賞候補(婦人科1)
子宮筋腫分娩に対する内視鏡手術用ループ式結紮器を用いた外来治療の有効性に関する検討


氏平 崇文, 加藤 紀子, 藤岡 志水, 石黒 共人, 太田 武雄, 永田 理恵, 太田 剛志, 長野 宏史, 荻島 大貴
順天堂大学産婦人科


【目的】子宮筋腫分娩は子宮粘膜下筋腫が腟内外へ脱出し,長期間の不整出血により重篤な貧血を伴う場合があり,緊急的止血を要する.今回我々は,子宮筋腫分娩に対し,内視鏡手術用ループ式結紮器を用いた外来治療の有効性について検討した.【方法】2009年7月より2010年7月までの1年間における当院外来で子宮筋腫分娩と診断し,内視鏡手術用ループ式結紮器を用いて外来での結紮処置を受けた8症例について,血中ヘモグロビン濃度,最大筋腫径,1週間後の転帰について,診療録を用い後方視的に検討した.処置については,子宮ゾンデを用い子宮腔長を確認し,ゾンデ抜去後にループを筋腫にかけ結紮器の先端を子宮底へすすめ,子宮内腔にある茎部の結紮を施行した.全例に1週間後の外来受診を指示した.【成績】受診時平均血中ヘモグロビン濃度は10.2(7.7-11.8)mg/dl,平均最大筋腫径は32.5(20-42)mmであった.8症例中7症例は外来処置のみで治療し得えた.そのうち2例が自然脱落,4例は壊死状態で腟腔内に存在していたため切断除去とした.1例は1回結紮で十分な虚血性変化を得られず再試行とし,その6日目に自然脱落に至った.1例は,自然脱落を認めたが,筋腫分娩以外の粘膜下筋腫及び子宮腺筋症のために過多月経改善に至らずGnRHa投与後の予定手術の方針となった.全例に緊急入院の必要性や,合併症を認めなかった.【結論】子宮筋腫分娩に対する内視鏡手術用ループ式結紮器を用いた外来治療は,可及的な入院手術治療を回避することができる有効な治療法であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 305-305, 2010


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