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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍3
当科で経験した原発性腹膜癌6症例の臨床病理学的検討


柿栖 睦実1), 米山 剛一1), 神戸 沙織1), 中尾 仁彦1), 渡邊 健一郎1), 山田 隆1), 五十嵐 健治1), 渡辺 美千明1), 新井 悟3), 大秋 美治3), 岡田 進4), 鴨井 青龍2)
日本医科大学千葉北総病院産婦人科1), 日本医科大学付属病院産婦人科2), 日本医科大学千葉北総病院病理3), 日本医科大学千葉北総病院放射線科4)


日々の診療において腹部膨満感を主訴に来院し腹水貯留を,また呼吸困難を主訴に胸水貯留を認める患者に遭遇する.原発不明癌の癌性腹膜炎と診断し試験開腹すると,卵巣の病変より腹腔内播種層が大きく,腹膜癌と診断される症例がある.今回当院における腹膜癌の臨床病理学的検討を報告する.
【目的】腹膜癌の臨床病理学的特徴を明らかにする.【対象および方法】米国Gynecologic Oncology Groupの診断基準に基づき2002年1月から2007年12月までに当科で診断,初回治療を施行した腹膜癌(papillary serous carcinoma of the peritoneum)の6症例につき年齢,経産回数,臨床進行期,CA125値,初回治療,術式,主な病変部位等を臨床病理学的に検討した.【結果】平均年齢は65歳(48-76;中央値66),経産婦4例,未産婦2例であった.また,1例に乳癌の既往を認めた.主訴は腹部膨満感3人,胸水貯留による呼吸困難1人と体腔液貯留によるものが4例(67%)を占めた.CA125値は平均1192(6-2104)U/ml,であった.また,臨床進行期はstageIIIc 5例,stageIV 1例であり,初回治療は5例が手術,1例が化学療法であった.病理組織学的に4例に砂粒体を認めた.病変の主座は腹膜が4例,体網が2例であった.生存期間の中央値は28(3-96)カ月であった.【結論】現時点では腹膜癌の予後は不良である.今後,手術先行が良いか化学療法先行が良いかを含めた治療法の検討が今後の課題である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 322-322, 2010


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