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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍3
卵巣腫瘤から発見された27歳S状結腸癌の1例


市田 宏司, 鎌田 英男, 司馬 正浩, 香山 哲徳, 杉浦 敦, 杉崎 聰一, 喜多 恒和, 綾部 琢哉
帝京大学産婦人科


近年,生活習慣の変化に伴い,大腸癌の罹患率が上昇している.今回我々は27歳の女性で卵巣腫瘍が疑われたが,精査にてS状結腸原発癌の両側卵巣転移であった症例を経験したのでここに報告する.症例は27歳,0経妊0経産,上腹部痛で近医受診.当初虫垂炎が疑われ治療開始されたが,CTで卵巣腫瘍の破裂が疑われ,精査加療目的で当院紹介となった.来院時の問診,全身所見,超音波・内診所見からは卵巣出血を疑い,保存的に経過観察とした.翌日の血液検査にて,CEA 16.8ng/ml,CA19-9 130.2U/mlと上昇を認め,超音波所見が変化して粘液性嚢胞腺癌様の像となったこと,また前医のCT所見上S状結腸壁の肥厚が見られたことから,消化管悪性腫瘍とその卵巣転移の可能性を考え,精査を行った.CT・MRI撮影するとともに,上部・下部消化管内視鏡検査,注腸造影検査施行.下部消化管内視鏡において肛門から約20cmの場所に,1型の腫瘍を認め,生検上adenocarcinomaであった.注腸造影検査ではapple core signを認めた.CT・MRI所見と合わせ,原発性大腸癌が疑われ,外科と合同手術で両側附属器切除+S状結腸切除,端々吻合を行った.最終病理診断はS状結腸adenocarcinomaの両側卵巣転移であった.術後化学療法(FOLFOX)を開始し現在までのところ再発を認めていない.この症例に加え,大腸癌の卵巣転移について文献的考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 322-322, 2010


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