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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
子宮体がん
Gemcitabine及びDocetaxel併用療法とdebulking surgeryで予後が改善した子宮平滑筋肉腫の一例


松浦 寛子, 渡邊 昭夫, 高野 政志, 宮本 守員, 吉川 智之, 後藤 友子, 笹 秀典, 古谷 健一
防衛医科大学校産婦人科


子宮平滑筋肉腫は比較的まれな疾患で,進行例の中間生存期間は9.7ヶ月と予後不良な疾患である.化学療法の奏効率が低いとされるが,近年GemcitabineとDocetaxelを併用した化学療法(GD療法)の奏効率が比較的高いとの報告が多い.今回我々は,再発を繰り返しながら4回の手術療法及び化学療法にて治療を継続している子宮平滑筋肉腫の症例を経験した.
症例は34歳,0経妊0経産,腹部膨満感が出現して近医を受診し,CT上径17 cm大の巨大骨盤内腫瘤と腹水を認めた.腫瘍マーカーはCA 125:632 U/ml,LDH:371 IU/l,卵巣悪性腫瘍もしくはGISTを疑い試験開腹術を施行し,腫瘍及び右卵管を切除した.病理検査の結果,子宮平滑筋肉腫の診断となった.その後Irinotecan,Cisplatin併用療法を3コース施行したが,術後4ヶ月で骨盤内再発を認め,子宮腟上部摘出術,両側附属器切除,腹腔内播種巣摘出術を施行した.その後GD療法を6コース施行したが,再手術後9ヶ月で骨盤内再々発を認め,骨盤内再発腫瘍摘出術施行した.腫瘍は径4 cmでそのほかに播種巣認めず,前回手術の剥離面にも腫瘍を認めず,GD療法が再発までの期間延長に対して効果ありと判断し,weekly GD療法を3コース追加した.再々手術後9ヶ月で3度目の骨盤内再発を認め,腫瘍摘出術,腸管合併切除,stoma造設術を施行した.初回手術からの生存期間は32ヶ月で,数度の手術療法と術後補助療法によって予後が改善したと考えられる.本症例について文献的考察を加え報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 349-349, 2010


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