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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
不妊・更年期
早発閉経及び更年期女性に対する頸動脈エコーでの冠動脈疾患リスクの評価


秦 ひろか, 五十嵐 豪, 吉田 彩子, 吉岡 伸人, 嶋田 彩子, 杉下 陽堂, 奥津 由記, 石山 めぐみ, 中村 真, 井槌 慎一郎, 田村 みどり, 石塚 文平
聖マリアンナ医科大学病院産婦人科


緒言 女性ホルモンは脂質代謝に大きく影響し,動脈硬化予防に働く.そのため,女性ホルモンが減衰する更年期以降は冠動脈疾患(CHD)の最大のリスクファクターであるLDL-コレステロール(C)は急速に増加し,それが冠動脈疾患の相対危険度を上昇させる.一方,ホルモン補充療法(HRT)はLDL-C著明に低下させるとされている.今回我々は,冠動脈を含む全身の動脈硬化のマーカーとされる頸動脈病変の有無と,脂質代謝異常について検討した.方法 当院アゼリア外来(更年期外来)に通院中で,脂質低下薬を内服していない,同意がとれた患者30人を対象に採血検査(LDL-C,HDL-C)及び頸動脈超音波検査にて,プラークの有無,プラークスコアの測定を行った.この母集団を,早発閉経(POF)群(A群),ホルモン療法施行群(B群),ホルモン療法なし群(C群)に分類し比較検討を行った.検定にはt検定・マンホイットニー検定を用いた.結果 A,B,C群の平均年齢はそれぞれ,45.4±2.9,48.3±8.2,51.4±6.4歳であり,A群とC群の間に有意差を認めた.また,頸動脈プラークが形成されていた患者の率はそれぞれ57.1%,28.6%,43.6%であった.A群とB群,及びB群とC群の比較においてプラーク形成患者率,その患者のプラークスコア,LDL-C/HDL-C値に有意差は認めなかった.頸動脈プラークを持つ患者で,早発閉経群とそうでない群でのプラークスコアの値に有意差を認めた.また頸動脈プラークを持つ患者とそうでない患者のLDL-C/HDL-C値に有意差を認めなかった.結論 HRTの施行やLDL-C/HDL-C値が更年期女性または早発閉経患者の頸動脈プラーク形成予防の指標とならない可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 368-368, 2010


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