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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
胎盤・臍帯
妊娠初期臍帯計測による分娩時臍帯長の評価


中川 圭介, 中澤 明里, 神尊 貴裕, 中村 泰昭, 落合 尚美, 矢部 慎一郎, 五十嵐 敏雄, 梁 善光
帝京大学ちば総合医療センター産婦人科


【背景】臍帯は長いと巻絡のリスクを高め,短いと分娩遷延の原因となる.さらに臍帯が短い状態に巻絡が加わると胎児ジストレスを誘発する事もある.臍帯は妊娠中に長くなることが知られ,現在,分娩時の臍帯長を簡便に評価する方法はないが,妊娠初期の臍帯長は分娩時の臍帯長に相関関係があって,出生前の評価法になる可能性を考え,検討した.【方法】2007年7月より2010年7月分娩例までの3年間において当院を妊娠初期から受診し分娩に至った症例のうち,43例について妊娠初期の臍帯長と分娩時の臍帯長の関連性を検討することができた.経腟超音波検査にて妊娠初期(8〜12週)に頭殿長(CRL)を計測して分娩予定日を確認する際,同時に臍帯長と胎児と胎盤までの距離を計測し,分娩時実際の臍帯長との関連性を評価した(spearmanの順位相関).また,同時に臍帯巻絡,臍帯付着部などについても検討した.【結果】出生時の臍帯長は,初期に計測した臍帯長との間に相関は全くみられなかった.臍帯長は妊娠初期の臍帯長よりもむしろ胎盤重量や児出生体重について相関が確認され(それぞれp=0.0326,p=0.0056),妊娠発育の因子に関与していた.【考察】臍帯巻絡の有無については超音波検査による出生前診断が可能になってきているが,臍帯長については,出生前評価法がまだ確立されていない.今回我々が検討した妊娠初期の臍帯計測も含め,今後も模索する必要があると思われる.文献的考察を含めて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 374-374, 2010


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