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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))

【一般演題】
産褥
産褥期にRPLS(reversible posterior leukoencephalopathy syndrome)を発症した2例


鈴木 二郎1), 三沢 昭彦1), 中島 祐子1), 高山 慶一郎1), 篠塚 正一1), 田中 忠夫2)
茅ヶ崎市立病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学産婦人科2)


RPLS(reversible posterior leukoencephalopathy syndrome)は,頭痛・痙攣および視覚異常などの神経症状を呈し,画像検査にて後頭・頭頂葉領域を中心に浮腫性病変を認めるが,原因疾患の改善に伴い,臨床的・画像的異常所見が可逆的に消失する症候群である.今回,我々は発症経過の異なるRPLSの2例を経験したので報告する.【症例1】35歳,0経妊0経産,妊娠経過は初期より良好.妊娠38週5日,自宅にて突然嘔吐しその後に強直間代性痙攣を認め当院に救急搬送された.頭部単純CTで両側後頭葉に低濃度領域を認めた.来院時血液検査にてHELLP症候群認め,同日に緊急帝王切開を施行した.術後から痙攣発作に対し硫酸マグネシウムおよびフェニトインの投与を開始し,術後10日目の頭部CTでは病変部の消失および症状の軽快を認め,術後18日目に退院した.【症例2】34歳,0経妊0経産,妊娠経過は初期より良好.自然陣発にて入院し,妊娠40週2日に経腟分娩となった.産後経過は良好だったが,5日目にトイレで強直間代性痙攣を認め意識消失した.頭部単純CTで頭頂葉に低濃度領域を認め,頭部MRIでは,両側前頭〜後頭葉に散在するT2高信号病変を認めた.高張グリセリン製剤とフェニトインの投与を開始し,また頭部MRVにて血栓症の可能性も否定できないためへパリン持続静注も行った.第11病日の頭部MRIで病変部の消失および症状の軽快を認め,第16病日に退院した.両症例ともに対症療法にて軽快退院となった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3) 375-375, 2010


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