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第120回学術集会(平成22年11月28日(日))
【一般演題】
産褥 近年当科で経験した子宮内反症の7症例
奥田 直貴, 山岸 絵美, 関口 敦子, 中西 一歩, 桑原 知仁, 阿部 裕子, 印出 祐介, 林 昌子, 川端 伊久乃, 三宅 秀彦, 中井 章人, 竹下 俊行
日本医科大学医学部女性診療科産科
子宮内反症の発生頻度は一般的に2000から6000分娩に1例程度とされている.子宮内反症は迅速な診断,対応が必要とされ,経過によっては母体のショックや死亡につながる可能性がある.今回我々は,平成7年度以後,過去15年の間に子宮内反症の7症例を経験した.年齢は23歳から36歳,平均30.29歳.初産婦が4例,経産婦が3例.経腟分娩6例,帝王切開1例.当院発症が3例,母体搬送が4例.不全内反症が1例,完全内反症が6例.急性が5例,亜急性が2例.用手整復例が6例,開腹子宮全摘出例が1例.出血量は1400-11000g(不明1例),輸血不要例が1例,必要例が6例(母体死亡例1例).7症例の内1例は母体死亡に至っている.子宮内反症の発症予防,発症時の迅速な対応の必要性について自験例及び文献的考察を加えて報告する.
日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 47(3)
376-376, 2010
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