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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))
【教育講演1】
胎児診断される小児外科疾患とその治療:順天堂の経験
山高 篤行
順天堂大学小児外科・小児泌尿生殖器外科
手術をしなければ治らない子供の病気を治療するのが,小児外科医の使命であります.しかし,その前に小児外科医は,患者さんやそのご家族の心の痛みを分かる人間,紹介して下さる産婦人科の先生方のお気持ちを第一に考えチーム医療を行う医師である必要があります.近代西洋医学教養の父Dr.ポンペ ファン メールデルフォールトの言葉に次の様なものがあります.“医師は自らの天職をよく承知していなければならぬ.ひとたびこの職務を選んだ以上,もはや医師は自分自身のものではなく,病める人のものである.もしそれを好まぬなら,他の職業を選ぶがよい.”私自身も,このポンペ先生の言葉を胸に,小児外科学を修行中の身でありますが,将来,日本の小児医療の一躍を担う,小児外科医を目指す当科の医局員達にも同様の修練を課しております.何故なら,小児外科手術では,対象が,頭頸部,肺,縦隔,腸管,肝・胆・膵,泌尿生殖器そして体表と多岐に渡り,各々,専門的な知識と経験が要求され,かつ高度な手術手技を身につける必要があるからです.今回は,先生方に胎児診断をして頂いている小児外科疾患の治療(最新の小児内視鏡手術を含む)について,ご説明させて頂きたいと存じます.何卒よろしくお願い致します. 当科に於ける小児内視鏡手術:胸腔鏡下食道閉鎖症手術,胸腔鏡下肺葉切除術,腹腔鏡補助下小腸閉鎖症手術,腹腔鏡下胆道拡張症手術,腹腔鏡下胆道閉鎖症手術,後腹膜鏡下腎臓摘出術
関東連合産科婦人科学会誌, 48(2)
154-154, 2011
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