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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
婦人科化学療法による悪心・嘔吐に対する新規制吐剤(パロノセトロン,アプレピタント)の使用経験


松岡 知奈, 松本 隆万, 川畑 絢子, 宇田川 治彦, 石井 晶子, 鈴木 二郎, 鈴木 美智子, 新美 茂樹, 落合 和彦
東京慈恵会医科大学附属青戸病院産婦人科


癌化学療法における悪心,嘔吐(CINV)は大きな苦痛を感じる副作用の一つであり,患者のQOLを下げ,時に治療の完遂を妨げる要因になる.パロノセトロン塩酸塩は第二世代の5―HT3受容体拮抗薬として,特に遅発性のCINVに対する有効性が示され注目を浴びている.また5―HT3受容体拮抗薬とは異なった作用機序で制吐作用を発揮するアプレピタントも遅発性のCINVに効果を示す.今回我々はこれら新規制吐剤の使用を開始し,その効果をアンケート形式で評価した.対象は2010年10月から12月にかけて当院でカルボプラチンを用いた化学療法を行った婦人科癌患者35人で,卵巣癌18人,子宮頚癌7人,子宮体癌7人,腹膜癌2人,骨盤内上衣腫1人であった.化学療法はTC療法33例,DC療法2例であった.オンダンセトロンとデキサメタゾンを用いた従来の制吐剤の使用例が14人,パロノセトロン,アプレピタント,デキサメタゾンを用いた新規制吐剤の使用例が21人であった.嘔吐事象がなく制吐剤追加投与の必要ないCR症例は従来の制吐剤では急性期(化学療法24時間以内)で93%,遅発期(化学療法24時間から4日目)で79%,それ以降(5日目〜10日目)で50%.全期間で43%であったのに対し.新規制吐剤ではそれぞれ90%,90%,56%,56% であった.遅発期.遅発期以降で新規制吐剤は従来の 制吐剤と同等もしくはそれ以上の効果があると思われた.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 166-166, 2011


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