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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
子宮内膜症,子宮腺筋症症例におけるジェノゲスト,LEP製剤の治療効果の検討


飯野 好明1), 吉松 宣弘2), 石塚 康夫3), 古川 隆正4)
大宮中央総合病院産婦人科1), 武南病院付属クリニック産婦人科2), 慈恵医大付属柏病院産婦人科3), 上尾中央総合病院産婦人科4)


【目的】ジェノゲストやLEP製剤により,子宮内膜症症例の長期にわたる治療,管理が可能になった.今回両剤を特にGnRHagonist投与後に使用し種々の治験を得た.【方法】ジェノゲストは36例に投与し,うち29例はGnRHagonist投与後に使用した.LEP製剤は全例GnRHagonist投与後に使用し29例に投与した.使い分けの基準は,当初,GnRHagonist投与後軽症化症例はLEP製剤,軽快不十分例はジェノゲストとした.【結果】LEP製剤とした症例中4例(13.8%)が効果不良でジェノゲストに変更した.25例は月経痛や症状の増悪も認めずに経過している.ジェノゲストは当初連続投与としたが,GnRHagonist後でも27例が不正出血し,うち5例は頻回の出血のため投与を一度中止した.周期的投与にしてからはコンプライスが向上し投与中止症例は認めない.3例(8.3%)が軽症化しLEP製剤に変更した.一方2例が症状の増悪を認め,1例は双角子宮を伴った両側内膜症性嚢胞例,1例は巨大子宮腺筋症による破綻出血例であった.1−2年フォローできた19例中9例(47.3%)がエストラジオールの分泌抑制を認めたが,骨密度の低下した症例は認めなかった.【結論】両者の使用は,病巣的見地(軽症か重症か),社会的背景(婚姻の有無,挙児希望,閉経近辺など),臨床経過(手術後の再発,GnRHagonist多数回施行など),経済的見地などから総合して使い分けをする必要性がある.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 182-182, 2011


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