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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
Lipoleiomyoma2症例の検討


川野 藍子, 鈴木 幸雄, 小畑 聡一朗, 粒来 拓, 須郷 慶信, 鈴木 理絵, 武居 麻紀, 安藤 紀子, 茂田 博行
横浜市立市民病院産婦人科


【目的】Lipoleiomyomaは子宮平滑筋腫の約0.3%に認められる比較的稀な疾患で,脂肪細胞と平滑筋細胞とが混在し,しばしば閉経後に増大傾向を示す特徴を有する.今回我々はLipoleiomyomaの2例を経験したので報告する.【症例】症例1は54歳女性,4経妊3経産,閉経52歳.1年半間隔の検診で子宮増大を指摘され,当院を受診.経腟エコー・CTで子宮に多発する結節を認めた.最大の結節(7cm大)にはMRI検査T1WIにて明らかな高信号の混在を認めず,Lipoleiomyomaの診断には至らなかった.子宮肉腫否定できず腹式単純子宮全摘術,両側付属器摘出術を施行した.病理組織所見でLipoleiomyomaの診断となった.その他の結節は良性平滑筋腫であった.症例2は41歳女性,1経妊1経産.検診で子宮腫瘍指摘され,当院を受診.経膣エコー・CT・MRIにて子宮体部に内部に脂肪の混在を認める8cm大の境界明瞭な結節を認め,Lipoleiomyomaが疑われた.以前より腰痛,頻尿を認めており腹式単純子宮全摘術を施行した.病理組織所見でLipoleiomyomaの診断となった.【考察】今回我々は比較的稀なLipoleiomyomaの2例を経験した.Lipoleiomyomaは予後良好とされており,極力外科的介入を回避すべきとする知見もあるが,含まれる脂肪細胞の量は様々で特異的な画像所見はなく,積極的に鑑別に挙げなければ術前診断に苦慮する場合もある.頻度が少ないことも鑑別にあがりにくい要因になっていると考えられ,更なる症例の蓄積が必要である.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 183-183, 2011


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