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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))

【一般演題】
無心体を伴った1絨毛膜性品胎の1例


上山 怜, 青木 千津, 谷口 智子, 森山 梓, 吉田 義弘, 大路 斐子, 松江 陽一, 宗 晶子, 前村 俊満, 田中 政信, 森田 峰人
東邦大学医療センター大森病院産婦人科


品胎妊娠はハイリスク妊娠であり厳重な管理が必要であるが,1絨毛膜2羊膜品胎で1児が無心体,ポンプ児(無心体でない方の児)が妊娠24週で胎児死亡となり,妊娠36週まで妊娠を継続し健児を得た症例を経験したので報告する.症例は38歳,1経妊1経産,当院で分娩を希望し受診,妊娠6週で1絨毛膜2羊膜双胎と診断された.妊娠11週で1児に胎児水腫を認め,妊娠16週で1児が無心体と診断された.妊娠24週の健診で無心体と1羊膜であるポンプ児が胎児死亡となった.胎児死亡となった児は心奇形が疑われていたため胎児治療の適応外とされていた.入院管理とし新生児科との検討にて児の娩出は待機的に経過をみる方針とした.母体,胎児について慎重にモニタリングし妊娠を継続していたが,切迫早産となりtocolysisするも,妊娠35週母体がPIHとなったためtocolysis中止したところ妊娠36週1日自然陣発し経腟分娩となった.第1児は男児1,953gAp8/9でNICU入院となったが現時点では神経学的異常はみとめず,第2児(ポンプ児)は男児150g,無心体は30gで膝関節様骨格あり,先端に足趾5本をみとめた.胎児死亡児と無心体児は両親の希望により病理解剖は施行されていない.胎盤所見はポンプ児および無心体の臍帯は卵膜付着で近接しており胎盤は梗塞していた.3児の血管吻合に関しては,無心体およびポンプ児の臍帯が壊死しており確認できていない.1絨毛膜2羊膜品胎の1児が無心体であり管理に苦慮していたが,ポンプ児が胎児死亡となり娩出時期に関しては明確なEBMがないため待機的に経過観察し,妊娠36週で分娩となった.


関東連合産科婦人科学会誌, 48(2) 195-195, 2011


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