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第121回学術集会(平成23年6月12日(日))
【一般演題】
当院で経験した子宮頸部小細胞癌の2例
石原 瑞葉1), 中山 昌樹1), 茶木 修1), 高島 邦僚1), 笠井 絢子1), 時長 亜弥2), 竹島 和美1), 佐藤 団1), 上田 麗子1), 平田 豪1)
横浜労災病院産婦人科1), 横浜市立大学附属市民総合医療センター産婦人科2)
【緒言】小細胞癌は主に肺に発生し子宮頸癌の中では非常に稀であるが,臨床的に早期より再発・転移をきたす予後不良な疾患である.今回我々は,子宮頸部小細胞癌の2例を経験したので報告する.【症例1】46歳.2009年3月子宮頸部細胞診class4で当院紹介受診.子宮頸部小細胞癌1b期の診断で同年6月 広汎子宮全摘術,骨盤リンパ節郭清術を施行し術後EP療法(ETP+CDDP)3コース施行.その後外来にて経過観察していたが8ヵ月後に再発所見を認めEP療法2コース追加したがさらに腫瘍マーカーの上昇と腫瘍の増大を認め,TC療法(PTX+CBDCA)を開始.現在TC療法7コースめ施行中であるが腫瘍マーカーの低下と再発病変の縮小を認めている.【症例2】24歳.2010年12月より不正性器出血,下腹部痛,腰痛出現し前医受診.子宮筋腫が疑われ2011年1月当院受診.各種検査施行し子宮頸部小細胞癌4b期の診断.現在EP療法施行中であるが,1コース目終了後に腫瘍マーカーの正常化を認めている.【結語】今回子宮頸部小細胞癌に対するEP療法,TC療法の有効性が示された.しかし症例1では主治療後8ヶ月で再発しており,今後さらに有効性のある化学療法の確立が必要である.
関東連合産科婦人科学会誌, 48(2)
197-197, 2011
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